人材不足が懸念されるIT業界では、エンジニアの需要が高まっています。様々な場所でIT化が進み、世界中のビジネスがITを積極的に取り入れるようになってきていることからも、エンジニアの需要は今後もますます高まることが予想されます。
しかし、エンジニアならどのような職種でも需要が高いというわけではありません。多くの職種があるエンジニアですが、企業が求めているスキルには偏りがあるという調査結果も出ています。
将来にわたって長く活躍できるエンジニアになるためには、IT業界や世の中が求める能力をしっかりと見極める必要があります。
エンジニアの職種の中で、現在最も注目を集めているのがAIエンジニアです。実際に行われた調査でも、70パーセント以上の企業がAI人材の不足を指摘しているというデータがあります。
プログラミング以外に統計学やディープラーニングなどの専門知識も必要ですが、それだけやりがいがある職種だといえます。AIは、金融業や製造業の他に医療分野にも活用されているため、今後も続く高齢化社会の強い味方になるでしょう。
その他の需要が見込めるエンジニアの職種としては、情報セキュリティを専門に行うセキュリティエンジニアがあります。インターネットが普及するにつれてサイバー攻撃が複雑化した結果生まれた、比較的新しい職種のエンジニアです。
業務としては、企業内のセキュリティ部門などに属してインフラ設計を行うというパターンや、ITセキュリティに関する対策やアドバイスを専門とする企業で働くというパターンがあります。サイバー攻撃は次々と新しいものが出てくるため、セキュリティエンジニアの活躍の場は広いといえるでしょう。